先日ドイツから、建設中のヴェンデルシュタイン7X(W7-X)というプラズマ実験装置がほぼ完成したというニュース( 外部リンク )が入りました。(真空容器に取り付ける254個すべてのポートの溶接が完了したそうです。)そして来年2014年には運転を開始します。 W7-Xは、いわゆる トカマク型 ではなく、分類では 日本の大型ヘリカル装置(LHD) と同じ ステラレータ型 ( ヘリカル型 とも言います)と呼ばれるタイプです。またLHDとほぼ同じサイズで、直径10メートルを少し超えるくらいです。違うのは、 超伝導電磁コイルの形 。上の図のように、複雑な形をした50個のコイル(青い部分がコイル、黄色い部分はプラズマ)がドーナツ状に並びます。最初はこんな複雑なものができるのかと思いましたが、ドイツもやりましたね。 これで世界に2大ステラレータが完成したことになります。競争相手ができたことも嬉しいし、どんなプラズマができるのかとても楽しみです。
海水が原料となる核融合発電は、持続可能なエネルギー源として、今地球の抱えている色々な問題を解決してくれるはずです。そんな核融合発電について解説します。 水色の文字は、サイト内の関連記事にリンクしています(外部リンクと表示のない限り) このサイトでは、主に「磁場閉じ込め核融合」を扱っていますので、「レーザー(慣性閉じ込め)核融合」とは技術的に異なる点があります。ご注意ください。