☆今、報道では「核」という言葉は必ず怖いイメージで使われます。「核実験」とか「核弾頭」に関係するものは、総称して「核」と呼ばれています。「核融合」にも同様の事情があります。研究所に見学に来られた方々からは「核が付くから怖いものだと思っていました」という感想を多くいただきます。きちんとご説明すると「イメージが変わりました」と仰っていただけます。
☆『核融合』の「核」は『原子核』の「核」のことです。すべての物は3つの小さな粒子からできあがっています。それが「陽子」、「中性子」そして「電子」です。例えば水素は1個の陽子と1個の電子でできています。陽子は水素原子の中心にいるので、原子の核、「原子核」と呼ばれます。ヘリウムは2個の陽子と2個の中性子そして2個の電子でできています。ヘリウムの原子核は陽子2個と中性子2個のかたまりです。その周りに電子2個がいます。
☆「原子核」どおしが高速でぶつかってくっつく(融合する)ことを核融合反応いいます。例えば太陽の中では、水素の原子核4個がくっついてヘリウムの原子核に変わる核融合反応が起こっています。核融合発電では、重水素の原子核(陽子1個と中性子1個)と三重水素の原子核(陽子1個と中性子2個)をくっつけます。できるのは太陽と同じようにヘリウムの原子核です。下の図がそれを模式的に表したものです。黄色い玉が陽子、青い玉が中性子を表しています。
☆海外では"Nuclear Fusion"という言葉からNuclear(核)を省略して"Fusion"(融合)だけで核融合のことを意味するようになってきました。病院にある「磁気共鳴画像(MRI)」も最初は「核磁気共鳴(NMR)」と言っていました。「核」が嫌がられ、一般名称が変わってしまった例です。核融合もという話はありますが、私は適当に言葉を省略することに抵抗を感じます。【核融合】が一般に理解されるように頑張ります。
☆『核融合』の「核」は『原子核』の「核」のことです。すべての物は3つの小さな粒子からできあがっています。それが「陽子」、「中性子」そして「電子」です。例えば水素は1個の陽子と1個の電子でできています。陽子は水素原子の中心にいるので、原子の核、「原子核」と呼ばれます。ヘリウムは2個の陽子と2個の中性子そして2個の電子でできています。ヘリウムの原子核は陽子2個と中性子2個のかたまりです。その周りに電子2個がいます。
☆「原子核」どおしが高速でぶつかってくっつく(融合する)ことを核融合反応いいます。例えば太陽の中では、水素の原子核4個がくっついてヘリウムの原子核に変わる核融合反応が起こっています。核融合発電では、重水素の原子核(陽子1個と中性子1個)と三重水素の原子核(陽子1個と中性子2個)をくっつけます。できるのは太陽と同じようにヘリウムの原子核です。下の図がそれを模式的に表したものです。黄色い玉が陽子、青い玉が中性子を表しています。
☆海外では"Nuclear Fusion"という言葉からNuclear(核)を省略して"Fusion"(融合)だけで核融合のことを意味するようになってきました。病院にある「磁気共鳴画像(MRI)」も最初は「核磁気共鳴(NMR)」と言っていました。「核」が嫌がられ、一般名称が変わってしまった例です。核融合もという話はありますが、私は適当に言葉を省略することに抵抗を感じます。【核融合】が一般に理解されるように頑張ります。
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