☆核融合発電の安全性について、「爆発(暴走)しない」「中性子による事故は起こらない」と説明してきましたが、もう一つ忘れてならないのは燃料に使われる三重水素(別名トリチウム)のことです。トリチウムは、水素の仲間(同位体)で、水素とほぼ同じ化学的性質を持っていますが、ベータ(β)線という放射線を出す放射性物質です。このβ線の力は弱く、空気中では1センチメートルほど飛ぶと止まってしまいます。またアルミ箔で止めることもできます。このようにトリチウムが隔離されていれば、怖がることはありません。しかし、トリチウムを体の中に摂取すると少なからず影響があります。(その危険性は同じ放射能で比較すると,原子炉でできる放射性物質,ヨウ素の1200分の1、プルトニウムの14000分の1と小さいですが)つまりトリチウムは管理・隔離する必要があるということです。
☆核融合発電所では、重水素とトリチウムを燃料として消費し、核融合反応で発生する中性子をリチウム(トリチウムとリチウムは別の元素です)に当ててトリチウムを生産するという循環サイクルを使います。ですから、トリチウムは最初の運転に必要なだけで後は増えも減りもしません。その量はだいたい数キログラムと予想されます。(なお、原子炉の燃料は約100トンなので、それに比べると桁違いに少ないです。)管理することなく外部に放出することはありませんし、どうしても分離回収できなかったトリチウムは、法令基準を守って外部に放出します。(法令基準は環境に影響を与えないほど小さいものです)
☆核融合発電が完成するまでにはまだ時間があるので、トリチウムを何重にも隔離する方法、トリチウムを除去回収する技術を重点的に研究する必要があります。核融合発電の安全性を社会に理解してもらうことが、技術開発以上に重要であることは言うまでもありません。
☆核融合発電所では、重水素とトリチウムを燃料として消費し、核融合反応で発生する中性子をリチウム(トリチウムとリチウムは別の元素です)に当ててトリチウムを生産するという循環サイクルを使います。ですから、トリチウムは最初の運転に必要なだけで後は増えも減りもしません。その量はだいたい数キログラムと予想されます。(なお、原子炉の燃料は約100トンなので、それに比べると桁違いに少ないです。)管理することなく外部に放出することはありませんし、どうしても分離回収できなかったトリチウムは、法令基準を守って外部に放出します。(法令基準は環境に影響を与えないほど小さいものです)
☆核融合発電が完成するまでにはまだ時間があるので、トリチウムを何重にも隔離する方法、トリチウムを除去回収する技術を重点的に研究する必要があります。核融合発電の安全性を社会に理解してもらうことが、技術開発以上に重要であることは言うまでもありません。
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