戸塚洋二著:戸塚教授の「科学入門」E=mc2は美しい!、講談社(2008)
☆本書の冒頭にある「最後のインタビュー」。先生が亡くなられる直前に、東大立花ゼミの学生がインタビューした内容が収録されています。(暫定版はこちら)そこには若い人への強いメッセージがあります。「僕には嫌いな言葉がひとつある。それは『子孫に負を残すな』っていう言葉。僕は『どんどん残せ』って言うんです。放射性廃棄物の処理にしても、環境問題にしても、エネルギー・食料危機にしてもね。(本文から抜粋)」意外なメッセージに聞こえますよね。でも先生は、若い人はどんどん頭が良くなっているはずだし、解決できない問題はないと明言されています。そして、若い人にこれらの負を解決してほしいという強い願いが込められいます。
☆核融合で発電ができるのが、何年後かわかりませんが、ロードマップが長すぎて自分の仕事に対して無力感を感じることがありました。でも先生の言葉を聞いて、若い人に任せれば大丈夫、絶対に完成すると思えるようになりました。
☆第2章からは先生のブログ「科学入門」です。難し〜い科学が、ぐーんと身近に感じられるようになります。
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