デービッドJ.C.マッケイ著、村岡克紀訳:持続可能なエネルギー「数値」で見るその可能性、産業図書(2010)
☆イギリス・ケンブリッジ大学物理学科の教授が書いたこの本は、前書きに「持続可能なエネルギーについての無駄口(twaddle)を打ち切りたい」と書いているように、「感情的でなく意味のある数値」でエネルギーについて議論しようという目的で書かれたものです。つまり「数値について率直に書いた本」なのです。
☆実は、彼のホームページでは自由に本文も図も無料でダウンロードすることができます。(http://www.withouthotair.com/から)でも英語より日本語の方が読みやすいので、少々値段はしますがハードカバーの立派な本を購入しました。核融合の入門書「フュージョン宇宙のエネルギー」と訳者が同じで、日本語訳も読みやすいです。
☆さて今、少しずつ読み進めているところですが、数値が前提の話しになっているので、説得力があります。例えば次のような図が最初のほうにあります。
これは、過去からのCO2濃度のグラフです。1769年はジェームズ・ワットが蒸気機関の特許を得た年です。このグラフにはなんの誇張もなく、産業革命とともにCO2の濃度が増加してることが一目でわかります。
☆この本を読んで「無駄口」をたたかないようにちゃんと勉強しようと思います。
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