G.マクラッケン、P.ストット著:フュージョン 宇宙のエネルギー、シュプリンガー・ジャパン(2005) ☆これまで連載で紹介した本は新書なので、千円以下で購入できます。今回紹介する本は、単行本なので、三千円します。ちょっと気楽に買える本ではありませんが、本当はこの本が入門書として一番のお勧めです。 ☆話題が広範囲に渡り、物語風に書かれているので、科学読み物としても楽しめます。核融合(フュージョン)研究のことはもちろん、星のこと、さらには低温核融合のことまで、色々なエピソードを交えて書かれています。私は低温核融合に関する書籍を一冊も持っていませんが、この本に書かれていることを唯一の情報源としています。「悲しいエピソード」として。 ☆これまでと同様、核融合発電の将来展望についての記述を抜粋します。「・・技術開発研究には粘り強い努力が必要です。・・どれくらい緊急に必要とするかにかかっていますが、開発には大体20年がかかるでしょう。」やはり、「粘り強い努力が必要」というところが、核融合発電実現の鍵だと思いますね。
海水が原料となる核融合発電は、持続可能なエネルギー源として、今地球の抱えている色々な問題を解決してくれるはずです。そんな核融合発電について解説します。 水色の文字は、サイト内の関連記事にリンクしています(外部リンクと表示のない限り) このサイトでは、主に「磁場閉じ込め核融合」を扱っていますので、「レーザー(慣性閉じ込め)核融合」とは技術的に異なる点があります。ご注意ください。